0時更新に間に合いませなんだ。5日「豊作なのは嬉しいけれど、粉袋が重いです」
「そうねえ、ちょっと男手はほしいかもね…」
「ルーシーさん、無理せず休み休みの方が良いですよ」
「ええ、ちょっとお水でも飲んでくるわ…それにしても代表は元気ねえ」
農場代表と副代表3人で、収穫したギートの加工をしました。
「って、知ってるでしょ(笑)。もう農場管理番のお仕事で、私がユミルちゃんに教えることは無いわ」
「またまた…」
「本当だよ、安心して任せられるし、助かってる」
「役に立てているなら嬉しいけれど…」
でもまだ、おばあちゃんみたいには出来ないことは、たくさんあると思う。
◇◆◆◇
帰り道、マルリスお義母さんに会いました。
「今日、精霊の木の方にカイがひとりで遊びに行くのを見たわよ」
「だんだんあたたかくなってきましたから、お昼寝でもしに行ったかも…ん、でもあの子、学校…」
「そう、だから追っかけて、学校はちゃんと行きなさい!って諭しておいたわ(笑)」
「す、すみません…」
「『春だし…』なんて、ぼーっとしながら行ったわよ、あの調子じゃあ授業でも居眠りね」
「あの子ったら…」
「変なところが息子に似ちゃったわねえ、あんなに無愛想じゃあないのが救いだけど」
子どもの頃のリチャードどのも、良く同じことをして諭されていたそうです(笑)。
6日 危篤のお知らせが。
王配ホセバ様のお父さん、ファビウスさん。お見舞いに向かいます。
私が結婚してカルナの塔を出る、ほんの少しだけ前に魔導師に就任し引っ越してきていました。
なので、短い間でしたがご近所さんだったことも。
今は引退して、前回の選抜戦優勝者ヨーズアさんに引き継いでいます。
葬儀には行き損ねてしまいました。◇◆◆◇
その後、お仕事。
農場管理番として働くセラーンおじさん、父さんに少し似ている気がします。
父さんとおじさんには血の繋がりは無いんですが、どことなく。
3aおまかせ『きちょうめん』…ハコモ氏とかぶってる。髪色黒ならますます…。 牧場の小屋に、そのセラーンおじさんの娘、チキータ様もやって来ました。
昨日の王家結婚式で、正式に王太子妃となったチキータ様。
この笑顔、彼女が居ると場の雰囲気が明るくなります。
おばにあたる家の母さんに、実の娘のあたし以上に良く似ている気が…。
こちらも思いっ切りかぶっているからねえ…レミルと。眉が違うくらい…。 グエンダ先輩は14歳の誕生日。
「おめでとうございます、あれ、髪型変えました?」
「ええ、どうかしら」
「素敵です!大人の女性みたいです」
「『みたい』って何よ(笑)」
7日 カイの誕生日、お祝いします。
テーブルさみしいぞ…。 お祝いの言葉に、素直にお礼を言うカイ。
ぶっきらぼうで照れ屋さんで仏頂面では…ないみたい。
うん、あんまりそこは似ない方が良いと思うわ(笑)。
「きみが生まれて、3年経ったのね」
「うん、3さいなった」
「リンと同じ小さい赤ちゃんだったカイが、いつの間にかこんなに大きくなっちゃって…早いものね」
頭を撫でてあげると、嬉しそうに目を細めている。
その後で、カイはリンの顔を見てから学校へ行きました。
妹のことはかわいがって面倒を見てくれます。
◇◆◆◇
「聞かなくてもわかっているでしょう(笑)」
「わかるけど(笑)」
ええ、今日は豊穣ブレッドを準備する日です。
◇◆◆◇
帰る前に、闘士選抜戦の出場者を酒場で確認。
ローウェン先輩は、エヴァさんが言っていたとおり本気で優勝を狙っているんでしょうね。
旦那も出たらいいのにな。闘士には思い入れがあるのではないかな…と思うのですが。
今回は名前がありません。8日 待ちに待ったフェルタ祭。
今年は特に楽しみでした。
◇◆◆◇
飲めないくせに宴好きなあたしですが、今年一番期待の行事はこちら。劇です。
何と言ってもこの配役。
ダロス、リアナ役はご結婚なさったばかりの王太子夫妻。ぴったりです。
ラタン、アルマ役はリューンとレン(笑)。姉弟が演じるこの役は初めて見るわ。
2人はものすごく嫌がっていたけど仕方ないわよ(笑)、開き直ってがんばって!
チャックさんの村長役はなぜかしっくりきますが、ベルタが失恋王なのは意外…。
まあ、紆余曲折あったみたいだものね。サガモアと幸せになってくれて本当に良かったわ。
ヨハンとしては、レンの相手役が弟のリューンだったのは不幸中の幸いみたいだけれど。
さて、上演開始ね、わくわくしちゃう…あたしったら悪い姉。
勇者ダロス役のジャンルカ様と、リアナ姫役のチキータ様。
そして件の2人(笑)。
村長役のチャックさんと精霊役のナターシャは、兄妹で共演。
魔導師役のホセ・イバンさんとバグウェル役のベルタ…なんてきれいなバグウェル(笑)。
ああ、おもしろかった。
出演者挨拶、レンとリューンは『終わって清々した』と言わんばかりの顔でした。
◇◆◆◇
次は大食いくらべ。
優勝はエリカ先輩でした。
「優勝おめでとう、エリカ
」
「ありがとう、ローウェン
」
宴の後。
憚り無くラブラブな先輩夫婦を目撃。これは…あたしたち夫婦には到底真似ができませんね。
◇◆◆◇
もう一組、憚りの無い2人を発見。
「劇、相手役がレンさんでほっとしちゃった、他の女の子だったらいやだわ」
「ガートルードったら、かわいいことを言うなあ」
「だって、リューンのこと愛してるもの
」
「はは、こいつぅ~
」
弟と彼女が路上でいちゃついていました。
ガートルード、きみはイスカの乙女様でしょうに。きみたち、こんなやりとりしていて大丈夫なの?
9日「12歳、おめでとうございます」
「おめでととうちゃ」
「どうも…それはともかく朝飯にするか」
リチャードどのの誕生日が、家族の中でいちばん淡々と祝われる傾向にあります。
主役がこんな反応しかしませんからね。
淡々としすぎていて物足りなかったので、カイが学校に行った後ちょっと続き(?)を。
「で、幸せですか?」
「…聞くまでもねえ、いちいち言わせるな」
「じゃあ、チューしてください♪」
「…めんどくせえ奴だな」
なんて苦笑いしつつ、応じてくれました。
◇◆◆◇
散歩をしていたらジェシーおばさんに会いました。
「あの明るいのだけがとりえの孫に王太子妃が務まるかしら」
「気配りもあるし、ジャンルカ様の目は確かだったと思いますよ」
「そう言ってもらえると嬉しいけど…チキータには幸せになって欲しいわ」
かわいい孫の幸運を喜びつつも、心配しているみたいです。
ジェシー娘ルビーが、セラーン妻なのです。チキータ両親。10日「…おまえ、去年は『うちにもラダがくればいいな~♪』とか言ってなかったか?」
「きょねんはきょねん、ことしはことしだよ」
「あら、ちょっとお口が達者になったみたいね(笑)」
◇◆◆◇
カイ、登校後。
「4回目の結婚記念日ですよ、今日」
「…覚えてる…珍しく、強要して言わせないんだな」
「強要だなんて人聞きの悪い」
「事実そうだったろう、他に何と言えと(笑)」
「ですよね、私も、ちょっと今までの行いを反省したんですよ(笑)」
◇◆◆◇
市場で会ったドナ大おばさん、相変わらずです。
◇◆◆◇
夕方。
「ユミル先輩、飲みに行きましょー」
「いいわね、行きましょう」
ミシェルが酒場へと誘ってくれました。
ちょっと先輩風を吹かせて、今日のお代はあたし持ち。
「家の子、昨日で2歳になったんですよ」
「家の近くで遊んでいるのを良く見るけど、かわいらしいわよねマリサ」
「夫くんったらもう溺愛しちゃってて、娘に妬けちゃうくらいですよ」
ユーリ&ミシェルの娘マリサはカイの1つ年下、貴重な3bちゃん。◇◆◆◇
酒場には、なぜかシズニ神官ヨハンの姿も。
「王家結婚式、珍しく普通に台詞を喋っていたわね」
「陛下に自重するよう言われました、各国の使節もいらっしゃるから長々しくならないよう…ということで」
「そうだったのね」
「でもあれだけでは、僕の歓喜と王家の繁栄を願う気持ちは表現しきれませんでした…物足りません」
シズニ神官様が王家結婚式であからさまに狂喜していたら、おかしいでしょう(笑)。
クロディーヌ様、賢明だったと思います。
そんなこんなで、この後はミシェルと一緒にフライダ区へと帰ったのでした。
161年5日~10日
要点とか
・農場管理番、お仕事。
・祭りの劇配役が素敵。ジャンルカ&チキータ、そしてレン&リューン。
・カイ3歳に。学校をさぼりかけ祖母マルリスに見つかる。
・ローウェン&エリカの最近の様子。
・結婚記念日4回目。
・久々にミシェルと酒場へ。そしてヨハンとも遭遇。
妄言とか戯言とか寝言とか
特に大きな出来事もなく。
アルマさんとルーシーと一緒のお仕事は、何だか充実感があったり。
劇のところはちょっと書き足りませんが思い付かず。修業が足りません。
マルリスとの会話は、書けてちょっと嬉しかったです。
カイはぶっきらぼう的要素は父から受け継がず、素直な感情表現をする子な気がしてきました。
ローウェンとエリカはいくつになってもベタベタしているといいな。
幼馴染のリチャードからすれば、呆れて『はいはいもう好きにしろおまえら』的な扱いではないかと。
ところで11月に入ってから忙し気味で、ついに今回、奇数日0時更新を果たせず…悔しかりけり。
ストック作りせねば…。
おまけとか
人前でのチューには憚りがあるPC夫婦…妄想的には。
でもまあ、時にはこんなこともある訳です。本編ではやはり使いませんが惜しいのでここで。
同じ7日のSS。
幸せな一家の図です。
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